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2010年07月 アーカイブ

企業の即応能力

広い意味のFMS(フレキシブル・マニュファクチュアリング方式)に入るNC(数値制御)工作機や、MC(マシニング・センター)は、いろいろの加工物に自動的に即応していくことが可能です。


工具(プログラムを含む)によって適合していくということのわかりやすい例でしょう。


この内容変換の能力については、専門的技術力と、発想力とが重要であり、平常からの知識蓄積が望ましいです。


・ハードの変換速度


"変わり身"のためのハードの変換は、変換が迅速にできることが第1条件です。


このためには"間に合わせ"の能力がものをいいます。


その加工に最適の段取りを構成するよりも、なるべく手持ちの工具を転用して、ちょっとでも速く、しかも費用少なく新しい仕事が始められるようにすることが、重要な課題なのです。


この点は、即応能力については一層重要です。

企業の即応能力 2

・技術の安定度


製品、加工法の転換について、根本的に重要なのは、技術の安定です。


継続して生産してきた製品ならば、現場の技能の慣れによって、多少のまごつきが発生しても、何とかものにしてしまうというケースは、日本の工業においてはむしろ普通のことでしょう。


しかし、何かが変化すると、まごついてしまうことになります。


日本の工業では、量産品の製造ラインでも90%までは手直し工程がついており、試作をすればいろいろとまごつき、試作がすんだはずの量産品に、かなりたってから欠陥品が出てくるというようなことは、いずれも、表面の見掛けにもかかわらず、その底には根本的な安定を欠いているということを物語っています。


"変わり身"の実行の際に、他の点においても、食い違い、手違い、混乱が多いのは当然でしょう。


しかしその中では、この技術の不安定は、事態を収拾できないようにしてしまう恐れが多くなります。


ここに技術の安定度の高いことの必要性があるのです。


この安定性が不充分だと、新しい品物を作るときに、部品は思ったように精度が出ず、それもなかなか解決せず、組立てもなかなか期待した性能が出ません。


やっと部品ができ、組立てができても、すぐどこかがおかしくなり、その原因がつかめず、順調な生産状態に乗るのはいつのことやらというようなことになってしまいます。

技術の安定の根本は経験の蓄積と活用とにあり、それを実現する手段としては、類似設計法による新設計があります。

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